早いもので、一年の終わり「師走」となりました。
餅や、餅を含む食品を召し上がる機会が多くなります。
その際に、高齢者は誤嚥や窒息に注意が必要です。
高齢者の誤嚥・窒息事故は1月に集中し、年間の半数を占めるそうです。
誤嚥による窒息を起こしやすい要因
飲みこむ力の低下や唾液量の減少があげられます。
また、食べることに集中しない、正しい姿勢で食べていないといったこともリスクになります。
窒息が起きているときのサインを見逃さない
苦しそうにしている、せき込んでいる、チョークサインをしている
チョークサインとはチアノーゼ(血中の酸素不足で、顔・唇・手足が青黒くなっている)が出ているなどのサインです。
高齢者はチョークサインをせず黙っていることもあります。
気道が閉塞して3分ほどで意識がなくなります。
誤嚥した人に呼び掛けても反応がない場合には119番通報をします。
誤嚥した人が咳き込んでいたら、軌道は閉塞していないので、咳をし続けてもらいます。
気道が完全に閉塞した場合の対処法
1.背部叩打法
頭を胸より低く保ち、肩甲骨の間を手のひら(手首に近いところ)で叩きます。
2.ハイムリック法(腹部突き上げ法)
後ろに回り、背部からおへそより上、みぞおちより下の位置に握りこぶしを作り、一気に上方に引き上げます。(肺の中の空気を利用して詰まったものを吐き出させます)
子供にはハイムリック法は行いません。また詰まっているものが見えないときには、指を入れたりすると喉の奥に押し込んでしまうため注意が必要です。
最後に、誤嚥を起こさないために、飲み込む力を維持するトレーニングや食事前に水分をとって飲み込みやすくする、食べやすい形態の工夫をするなども必要です。
日頃から、いざというときの対処法や観察の大切さを覚えておいてください。
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